第34話

文字数 370文字

仕事から離れた事で私は珍しく自分の体と対話をした。

すると、検査のために食事を抜いているのにまったく空腹感を感じないことに気がついた。

しかし、実際検査が始まると移動と検査とで右往左往しているうちにそういうのも、次第に感じなくなって途中からはまた仕事のことを考えていたので、きっと仕事が心配で脳が麻痺しているんだろうと勝手に思っていた。

簡単な検査の方の結果は、家に帰る前に一部を除いてすぐに返してもらう方法と、一緒に全部返す方法があるということだったので、一緒にお願いしますと言って1週間後に送ってもらうことになった。

胃カメラが苦手なので、飲んでついでに腸を通って排出される飲み込み型のカメラでの検査を希望した。それと脳などの検査結果も送られてくるらしい。

たった2泊3日だったのに、自分の中では1週間くらい無駄に過ごしたような錯覚に陥っていた。

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