第17話

文字数 404文字

男性を見る目がなく、子供を作ってきた妹には多少呆れていたが、甥にはそんなことは関係ないので、しばらくは二人を自分の扶養下におくことにした。

妹にも多少のメリットがあるので、一応は納得し同意してくれた。

母と私だけでは少し広いと感じたこの家も、大人3人に子供1人にはなったが、私がほとんどいないから丁度いい感じだった。

家族も増えたのもあり随分と家電も家具も充実していった。

ほぼ家にいない私が手伝えない子育ての代わりに、せめて家事負担を減らすくらいしか出来ない罪滅ぼしのつもりだった。

妹に言わせれば、私のそういうところが嫌いな部分だそうだが甥の世話で手一杯で、彼女もまだパートをしていた母もそれらを上手に使いこなして育児に専念していった。

買い物も簡単に注文できるように、専用に使い勝手のいいタブレット用意し、時々デリバリーもできるように整えた。

そして充実させればさせるほどに、次第に妹は負い目を感じ始めていたようだ。

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