第36話

文字数 308文字

奥さんの運転する車で、自宅へと送り届けてもらっている間、そんな事を思い出していた。

妹が、主治医のところへ言って家でもう一度話し合ってからまた来ます、と一旦病院を離れ、全員でこの後の話し合いにその休みを利用することになった。

家についたら、社長も来ていた。

奥さんが、子供の帰宅時間が迫っている事と、二人だけだと話にならないだろうからと気を回したようだ。

家に上がってから、改めて胸の内を話し始めた。

話の腰を折る素振りをする妹を社長が宥(なだ)めて、私が話をし尽くすのを待つように制してくれた。

私生活ダメ人間であるからこそ、今後のことに行き当たった時、頭に浮かんだのが、
「シングルマザーは大変だから。」
という母の言葉だった。

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