第42話

文字数 354文字

「あんたの作ったものなら、何でもいいよ。」と、かわいくない姉は不機嫌めに答えるのが精一杯だった。

深刻なほか三人を背に、晴れやかな考えに没頭しすぎたと少し反省した。
期限のわかる人の死に、他人がどうして笑っていられよう。

ただそれでもほんの少しだけ、私は仲直りできて本当に良かったと心底思った。

それからというもの副作用を考えて、薬にはギリギリまで頼らない事にした。

相変わらず、妹は極力甥経由でしかあまり話さなくなったけど、出てくる食事を見ると、態度とは裏腹にものすごく体に良さそうな献立になってきて、それなりに気にはかけてくれていることがわかる。

しかも週に何回かは、甥が散歩に誘ってもくれる。
それも妹の差し金に違いなかった。

 でも、きっとバチが当たったのだろう。
そんな薄氷のような毎日が突然終わりをつげたのだった。


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