第49話

文字数 199文字

その晩。

あの宣告を受けた日から半年も経過しているこの状況を思う。

今からじゃ遅いよ。
と、今更ながら自分に腹が立った。

かと言ってあの病院へいくのが辛い気もする。

母だけじゃなく、妹の最期の場所にもなってしまったから。

きっとあそこに行けば、妹の最後も思い出し辛くなるだろう。

もたもたしている私を見兼ねて、社長が手を回して主治医が手続きをしてくれたようで、近くの小さな医院の先生が訪問してくれることになった。


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