第15話

文字数 316文字

「私のことは嫌いでもいい。とりあえず、その子を一番に考えてどうすればいいかを一緒に考えよう。とりあえず、全部リセットしてここに来なさい。出ていくのは、いつだってできるんだから。」

きっと、父親がいて人格者だったらこんなセリフを言うんだろう。
そういう言葉を選んで伝えた。

そう言うと、妹はお腹を擦りながらしばらく考えていた。
とりあえずその日は母の部屋に泊まることになった。

妹がシャワーを浴びているうちに母へ今後のことを頼んだ。

妹をここに引っ越させること。
今、彼女が住んでいるところの滞納分を全て確認してくること。

他にもある解決しなければならない問題をかんたんにまとめていった。

驚いたことにまだ一度も病院も行っていないと言うこともわかった。

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