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文字数 2,611文字

13:00 起床
14:00 食事
15:00 出発
16:00 講義開始
21:00 講義終了
22:50 帰宅
23:15 日記執筆開始

 比較的何もない日、というか頭が回らない日だった。

 原因は寝不足。お前昼に起きといて寝不足ってなんやねんって話だが、寝付いたのが朝8時で、途中何度も覚醒してしまったので、寝た気が全くしない。自律神経の狂い、ここに極まりだ。多分、寝る前にスマホを見てしまって、体と脳が緊張状態になってしまったからだろう。反省だ。

 スマホで何をしていたかと言えば、新しいパソコンの購入手続きをしていたのだ。

 先月にメインで使っているのが壊れてしまい、新しいのが欲しいかった。そしたらマウスコンピューターが36回無金利ローンをしており、さらに明日までアウトレット商品の販売をしていたのだ。これは出会いだと思い、ローン審査だけでもしてしまおうと頑張ってしまった。無職の学生なので、通らないだろうけど、やるだけは無料だ。

 今日になって結果が出た。何故か審査が通っていて、新しいパソコンが年末に届くことになってしまった。無職なのに……良いのかJaccs? とは言っても焦げ付きで信用を傷つけたくはないので、頑張って稼ぐ所存だ。先に自分を追い込んで逃げ場をなくしていくスタイルなのだ。

 さて、どうやって稼ごうか? フードデリバリーとパチンコで何とかなるかもしれないが、パチンコは時間を多大に費やさないといけない。そうなると勉強がおろそかになるしなー。その点フードデリバリーが良いけど、これまたオフピークのときは散々たるもんだ。この荒波がフリーランスの醍醐味だけど、いかんせんこの状況では荒波どころではなくなってしまう恐れがある。そうなると、何か定職に就いた方が良いとは分かるが、今まで人間関係と労働状況が苦痛で辞めてしまった実績があるため、定職を続ける自信が全くない。請負の仕事を探して作業量を多くするか、非常勤の何かをやるべきか……悩みどころだ。

 ともかく、新しいパソコンが来れば、Adobe CCが使えるので、そっち関係で頑張って仕事を取ってみよう。ポートフォリオを多く作って、自分の価値を高めることから考えてみようと思う。それまでは生活レベルを下げよう。

 そうそう、ここまでの話とは全く変わるが、一つだけ腹立たしい出来事があった。中野のアーケードを歩いているとき、僕の前をおばあちゃんが介助の人に手を引かれ、横切るようにゆっくりと歩いていた。僕は二人の後ろに回り込む様に避けて通ったのだが、ふと後ろから「ぶつかっちゃった、ごめんなさい」という若い女の声が聞こえた。振り返ると、僕の後ろを歩いていたカップルの女が、男に向けて言っていたのだ。

 その瞬間、僕は腹が立った。その女は、おばあちゃんじゃなく男に言ったのだ。目の前に足が悪いおばあちゃんがいるのは分かっているはずだ。にも拘わらず、自分の進路を変えることもなく、結果おばあちゃんにぶつかった。おばあちゃんはよろけてしまったが、介助の人が何とか支えていた。


普通の人ならおばあちゃんに謝るだろう。しかし、男の顔を見て謝っていたのだ。多分メス顔をぶら下げて「ぶつかっちゃった! ごめんなさい(テヘペロ)」的な感じでのたまわったのだ。「おばあちゃんにひどいことをしてしまって、反省する純粋なわたし」を男にアピールしたいという行動を取ったのだ。

これを外道と呼ばずなんと言う? 底辺を這いずり回る僕でさえも、肉体的に弱い人への気遣いくらいはするぞ。お前は何なんだ。僕の知り合いなら引っぱたいて説教かましているところだ。お前の行動には弱者を利用して自分を上げようとする浅ましさしかないし、本当に下劣な人間性だと心底軽蔑してしまった。

 しかし、これもこの社会では正解なのかもしれない。弱者を利用して美味しい思いをするというのは、弱肉強食の世界では基本なのだから。その点では彼女の行動は正しいのだろう。資本主義社会においては金を稼ぐことが正義なのだ。

 今から極端な私見を書く。もし、おばあちゃんが大けがをしても、彼女が慰謝料や通院費を払えれば問題ない。もし亡くなったとしても、移動中に起きた不意な事故として片付けられ、償いと制裁を背負えれば良いのだ。そういった倫理的に外れたデメリットを背負ってまでも、男にメス顔を曝したいのであれば、それを行う自由が彼女にはあっていえばある。腹立たしいのは、それら全ての覚悟も資力もないくせに、周りに配慮せずに自分たちを中心で歩いているのが腹が立つのだ。

 もともと僕は女子供が大嫌いだ。断っておくが、ここで指す女とは、性別としての女ではなく、好きな男を前にした女と一人で行動している女のことだ。あいつらは自分たちが主役だと、無意識に過大評価をしている。そんな力も知能もないくせに、女様でいたいのだ。

 はっきり言って迷惑である。スマホ見ながらトロトロ歩くのも、周りを見ないでフラフラ歩くのも、いきなり道の真ん中で立ち止まってウィンドウショッピングを始めるのも、僕から見れば全部奇行である。同じ人類なのかと疑ってしまうほどだ。

 路上にいる女子供が大嫌いだ。もちろん、知り合えば、すごい良い人間性だったり、能力を持っていることもあるので素直に尊敬して人間として接するが、そんな人でも路上で上記の行動をしていると幻滅する。こうやって書くと、女性は男が前からくると怖いだのなんだの言うけど、知ったことじゃない。誰しもがお前に興味あると思うなよ、その一言に尽きる。

 熱くなってしまった。今思い返すと、僕と付き合ってくれた女性は、みんな良い人たちだった。少なくとも、今日のバカ女みたいな人たちではなく、思いやりがキチンとあった。そう考えれば、今日のバカ女は、昔の交際相手の良さを再認識させてくれる稀有な存在だったのかもしれない。もっとも、そんなバカに思考の大部分を奪われるのは悔しすぎるので、こんなバカはさっさと忘れよう。 

 明日も学校だけど、終わったら忘年会だ。こんなに路上ですれ違った女に悪態をついているが、このご時世で人を募って忘年会を主宰する僕もたいがいバカだ。冷静に考えたら、バカがバカを見つけて叩くなんて、本当にむなしい。人を棚に上げて自分は良しとするなんて、やはり下劣で醜悪だ。だが、これは紛れもない本心である。

 今日はここまで。おやすみ、世界。
 
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