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文字数 1,314文字

15:30 起床
16:30 食事 白菜と鶏むね肉のミルクスープ、キャベツとウィンナーの巣籠エッグ、白米200g
17:30 昼寝 
20:00  ポートフォリオ作成
22:00  日記執筆開始

センチメンタルで全てがアンニュイな一日。多分、15時に起きてしまい、一日のすべてが無駄になったことが発端だろう。

 そんな時間に起きたのは理由がある。本来、床に着いたのは昨晩の1時だった。そこから急に背骨が痛みだして眠れなかったのだ。寝返りをしようが、うつぶせになろうが、鈍痛が和らぐことはなかった。そのうちに右膝も痛くなり、左半身の感覚が徐々に薄れていく。何度水を飲んでも喉の渇きが止まらない。とうとうコロナになったのか、案外早かったな、そんな諦めを抱えながら、いつか来るであろうブラックアウトを待っていた。朝8時以降、そこからの記憶は途絶え、目が覚めたら夕暮れ時だった。


 僕の体は確実に壊れ始めている。体も軋むし、便も真っ黒で血が混じるときも多々ある。恐らく50歳まで持たないんじゃないだろうか。だとしても抗わない。いずれ死ぬのだ。違いは早いか遅いかだけである。

 そんな気持ちを抱えながら始めた今日、とりあえず職務経歴書を書き始めた。経歴を視覚化すると何も残せず、続けられていなかったのが記号化される。それを見て、またしても暗い気持ちになる。それから逃避するようにアルバード・ハモンドの「For The Peace Of All Mankind」を聞きながら思考に耽る。

 僕に残された時間は少ないのだ。その中で何に挑み、何を残すのかを決めなければならない。僕の中に渦巻くあらゆる興味や好きなことから一つを厳選し、世に残すべく価値を究めあげなければならない。その努力を今まで怠ってきたのだから、残された時間で圧倒的な効率と練度をもって作り上げなければ、僕が捨ててきたあらゆる交友や愛情に申し開きのひとつも出来やしない。これから待っているあらゆる決別にも、何も残せない。

 だからといって夢中になるわけがない。それで変われるならとっくに変わっているし、やれたとしても数日間だ。とどのつまり、僕は何にも興味がないのかもしれない。目の前のことをこなしていくのが、僕の性に合っているのかもしれない。何か生み出すことをしてきたが、実はそれは憧れにしか過ぎないのかもしれない。

 今はマンションの管理人が良いかもしれないと思ってきた。シルバー人材の働き場所として定着している感があるが、僕は感動も興奮も闘争心も枯れてしまった老人と一緒である。生き生きとして、活動的な自分を夢想しながら、日々を静かに淡々と費やしていくのがお似合いなのかもしれない。いや、違うと思えなくなってしまっているから、きっと心はそれを望んでいるのかもしれない。テクノライズでいえば、地上に残った最後の老人と一緒なのだ。

 今日は、ひたすら思考に耽って終わろうと思う。論理的に、ときには取り留めのないことも全部含めてだ。毎回、明日の計画を書いているが、相手がいる約束以外はすべてが破綻しているので、書かないでおこう。学校があるから行くだけだ。

 とりあえず今日はここまで。おやすみ、世界。
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