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文字数 2,522文字

14:00 起床 プロテイン牛乳
15:00 整体
16:00 食事 白米200g、野菜炒め、味噌汁、納豆
17:40 フードデリバリー稼働開始
22:40 フードデリバリー稼働終了
23:00 帰宅
23:30 食事 カレーライス、レモンジャム入りヨーグルト、鶏の唐揚げ
00:20 事務処理
00:50 日記執筆開始

 今日もフードデリバリー稼働。17:40分から5時間ほど走った。稼ぎは7,761円で時給にして1,550円。走行距離は22kmくらいだった。三連休の最終日だからか、全体的に鳴りが悪かった。

 特にWOLTは20:30分以降は一件だけ鳴って、それから稼働終了まで無音。30分くらい操作をしなかったら自動的にオフラインになるシステムなのだが、今日だけで3回は食らっていた。WOLTは名店だけを取り扱い、ドライバーの服装やバックを統一してブランドを押し出そうとしているが、やはり客単価が高すぎるのだ。実際にやってみると、デリバリーを注文する客はリピーターが多いし、配送料だって気にしていると分かっているはずだ。ウーバーはイーツパスを導入して配送料の無料化をしているが、ある意味それは正しい戦略だろう。

 それでも4件行って3,110円稼げているのだから単価は良しとするしかない。WOLTは渋谷区、目黒区、港区、中央区などのセントラル以外は本当にダメだなぁ。まぁそんなとこに行きたくないので、僕は新宿や中野、池袋で頑張るのだ。

 じゃあウーバーはどうかと言えば、長くて10分ほど無音はあったが、それ以降はコンスタントになってくれた。悩みは単価だけど、1kmの配送を5分で行ったら分単価60円。それを1時間で8件行けば時給2400円だ、スリコでも距離が短ければ行くべきである。もっとも、2kmを超えて300円では行けないけれど、それが帰り道沿いで受けれるなら別に問題はない。空手で帰るよりはマシだし、クエストの件数やポイントにも加算される。ポイントを集めて、ランクが上がれば、良い案件が回ってきやすいという噂もある。WOLTと併用してやればそこそこ良い金になるのだ。

 ここまで書いて脇道にそれるが、出くわすたびに毎回腹が立つことがある。建物名や部屋番号を書いていない客が多いのだ。プライバシーがあるからそれは別に構わない。じゃあどうやって配達してもらうかまでは全く考えていない。それでいて遅くなると「今どこですか?」とかメッセージを飛ばしてくるが、お前の記載した住所に来たけど全く違う名前かかってますけど?と言いたくなる。さらにだ、同じ丁名と番地内にいくつも建物が立っている場合もある。その場合はどうするのだ?

 こっちは宝探しをしているわけじゃない、金を稼ぎに来ているのだ。客に餌を運んで小銭を稼いでいるのだ。時間との戦いなのだ。曲とやり取りをしていたり、建物を探している時間内に、ショート案件一つこなせるのだ。そういう事情があるから、建物名を書いていない奴の配送はかなり苛立たしい。今日だけで二件もあり、20分以上ロスになった。マンション名と部屋番号を書かないで「どこですか?」とメッセージを送ってきた親父には「マンション名を書いてもらわないと代表番地に行くんです。全く違う人の戸建て住宅でしたよ。さらに部屋番号すら書いてないので、こちらは10分以上探してました。おかげで2000円は損をした」とメッセージを送った。親父は謝罪をするどころか、書いたと言ってきた。「じゃあ会社側のエラーかもしれないので、会社にクレームをつけてくれ。この一件で大損だ」と言って違う案件に行った。溜まりまくっているのが爆発してしまったのだ。バット評価やアカウント停止も覚悟したが、いまだに何もない。あの親父は案外いい奴だったのだろうか。


 まぁ書いてスッキリ。冷静になって考えてみると、自転車を漕いで荷物を届けるだけで金をもらえているのだから、文句は言ってはいけない。単価が安いのが嫌ならロングに行くとか、スキルを磨いてこの稼業から引退するとかを考えた方が良い。

 どんなことでも金を稼ぐのは甘くないのだ。パチンコだってデータを取って店の傾向をつかんで、台の性能を勉強して、それでやっと時給2,000円もらえるかもしれない台に抽選で勝ち残ったらありつけるかもしれないという稼業だ。そういう地道な作業が好きじゃないと、続かない。それはどんな仕事でもそうだ。日々の地道な積み重ねが一番大事なのだ。サグワークが流行ってしまったらアルバイト募集をかけている飲食店は一体どうなるんだろうか? まぁ人と一緒に何かをしたい人やスキルを磨きたい人は良いのだろう。僕らは自転車を漕いでいるだけで、これを専業とするには体力的な時間が限られている。自転車なら3ヵ月から半年、電動自転車なら1年、バイクや軽貨物なら長年だろうか。フードデリバリーも含めて配送業で生涯食うのだと決めないと、到底やれないだろう。確かに頑張りしだいでは月に50万以上も稼げそうだし、やりがいがないわけでもない。しかし、これをいつまでやれるのだろうと考えると、やはり50歳までだ。老年になったらできないから、それ以降もできる本職を持った方が良い。

 年老いてもできる仕事はなんだろうかと考えたら、やはりデスクワーク。士業であったり、クリエィティブ、もしくは経営者だろう。長年人に必要とされる人間でないと、飯を食い続けることはできないのだ。僕は人を遠ざけるから、人だって離れていく。そんな人間ができることはなんだろうか? ヘミングウェイの老人と海のサンチャゴはなるほど、偏屈なじいさんだったが、昔は腕っこきの漁師だったし、老いた後は何かと気にかけてくれるマノーリンという少年がいた。僕には何もない。積み上げてきたものを壊しては、また積み上げていく、まるで賽の河原の子のような生き方をしているからだ。

 僕には何もない。それでも明日も生きていかなければならない。明日もフードデリバリー。水曜日は全休をする予定だから、明日中にウーバーを13件終わらせたい。早めに休んで、昼から稼働をするつもりだ。

 とりあえず今日はここまで。おやすみ、世界。
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