0306

文字数 4,329文字

07:20 起床
07:25 出発
08:00 勤務開始
11:00 勤務終了
12:30 食事 白米200g 豚汁
13:00 書き物
15:00 昼寝 
17:00 起床
17:50 フードデリバリー稼働開始
21:00 フードデリバリー稼働終了
21:30 食事 白米100g 豚汁 ほうれん草と鶏チャーシューの目玉焼き
22:00 仮眠
01:00 起床 日記執筆開始

 多忙な1日。思い返せば出発予定時間に起きたことから、その兆候は始まっていたと思う。5分で支度を済ませ、2日も風呂に入っていない臭い身体をぶら下げたまま出発。今日は東京マラソンの運営補助のバイトをするのだ。 

 中野駅周辺は駐輪場がないから、普段は自転車は使わない。だが、今日は営業時間外のパチンコ屋の駐輪場に止めた。歩いたら確実に間に合わないから、撤去されたり罰金を払うるのを覚悟しなければならない。そのおかげで何とか乗車予定の7:34分発の総武線各駅千葉行きに間に合った。


 業務は東京マラソン運営補助。8:00~12;15分で7,000円当日払いの美味しいバイトだ。おそらく2年ぶりの開催だから、運営事務局が大勢を集めて、徹底したコロナ対策を施すのだろう。数日前にエントリーしたものの、サイトでマイナンバーを求められ、登録が間に合わないから行かない予定だったのだが、金曜日に派遣元から電話がかかってきて特例として参加することになったのだ。こういう経緯があるため、遅刻したら担当者の顔に泥を塗るから何としても間に合わないと行かないといけないのだ。営業時間外の商業施設に無断駐輪をする身勝手を働いてもだ。


 集合時間5分前のJR水道橋東口。そこには10人ほどの男が屯していた。誰もが黒系のパンツを履いており、同年代だろう瘦躯の男が僕の名前を口にして近づいてきた。どうやら現場責任者のようだ。僕が返答すると、そのまま女性の名前を口にした。すると僕の後ろから20代だろう女性がいた。僕が最後ではなかったようで安堵した。責任者は「全員そろいました」と言い、全員に現場へと向かおうと促した。

 徒歩数秒で現場だという歩道橋にたどり着くと、若い現場責任者が待っていて、今日の業務内容を説明してくれた。交通規制をするから、反対側に回りたい通行人の自転車を担いで、歩道橋を渡るという仕事だ。これで7000円はマジで不思議である。まぁ、通行規制をかけて近隣住人の生活に支障をきたすわけにはいけないから当然だろう。僕は金がもらえたらどうでもいい。それよりもパーカー1枚だけで来てしまって寒いし、花粉症が始まったからさっさと体を動かしたいのだ。その願いは空しく果たされず、実際に仕事が始まったのは10時前で、その間は日向で気慰めのような暖を取りながらくしゃみを連発してて、同僚たちから変な目で見られる羽目になった。

 やがて警察が到着し、車道にバリケードを張って、すべての信号が青のままになったのが業務が始まる合図だった。車道を横切る信号は赤のまま変わらないから、プラカードを持ったスタッフが自転車に乗った人間に事情を説明し、待機している僕らに業務を振る。通行人が依頼してきたら、自転車を2人1組で担いで歩道橋を上っていくのだ。依頼者は誰もがお礼を言ってくれて、久しぶりに人に感謝をされて嬉しかった。だから仕事もきちんとやろうと思い、率先して声出しをしていた。花粉をより吸いこむことになって死にそうになった。

 そんな中、同僚の40代だろう男がリーダーの悪口を枕に話しかけてきた。この業務に彼はどれでけの矜持を持っているのか分からないが、前回に同じ業務をしていたそうだ。当時と比べてスタッフの差配が悪いのが不満なようだ。僕は花粉襲来で死にそうだったが、少し相手をしてみた。しかし、ひたすら悪口に終始し、話題を変えようと違う視点の話を振っても悪口が止まらなかったので、やがて僕は閉口した。僕の反応が面白くなかったようで、彼は女性スタッフに同じ手口で話しかけ、同じ話題をしていた。彼は日雇い派遣の仕事が長いんだろうな。だからここじゃないと話が出来ないし、話題が派遣業務の悪口しかないんだろう。そう考えたら、彼は未来の僕かもしれない。少し悪いことをしたが、僕は顔面すべてを取り替えたいくらい花粉症がキツイのだ。アレグラなんて効きやしない。

 しかし、マラソン大会というのを初めて生で見たが、なかなかフォトジェニックなものだと知った。参加者が思い思いの格好で走るものだから多彩だ。だからカメラや携帯を片手にしている人が多かった。今度機会があったら、僕も流し撮りをやってみたいもんだ。そうこうしているうちに規制が解除された。もう12時かと思ったらまだ11時。1時間どうすんだろと思っていたら、解散の指示が出て、給料を受け取って帰ることになった。これは嬉しくて、僕はさっさと帰って飯を食い、夕方からフードデリバリーをすることにした。

 食事をしたり、企画を立てたり、仮眠をしたりして17:50分を迎える。フードデリバリー各社がピーク時間としており、ドライバー側に払うインセンティブが付く18時まで10分。スタートするには良い時間である。僕は約1月ぶりにWOLTを起動した。するとすぐに、新中野マックから南高円寺へのデリバリー依頼が鳴った。美味しい距離なので断るわけにはいかない。僕は即応して家を出た。しかし、問題はすぐに起きた。

 18時20分、僕は途方に暮れていた。依頼を完了して10分は鳴ってないのだ。出鼻をくじかれるとはこのことだ。しかし、注文者が少ないのはしょうがないことだから、僕は向ける先を失ったやる気を収めるべく、いつ振りか覚えていないUBERを起動した。ピークだしスリーコインズではないだろう。注文数が多いのを担保にドライバーを奴隷のような金額で扱うけど、注文者にとっては素晴らしい会社のウーバーイーツ。その評価は何があっても僕の中で覆らない。しかし、金をもらって運動すると考えたら悪くないのだ。そう思い起動すると、すぐに依頼が飛んできた。東高円寺からラーメンをピックして松ヶ丘に届けて614円。あらまぁ、いつもの倍じゃない。だったら禁断のWOLTとUBERの同時稼働だ。するとWOLTも鳴った。中野でカレーをピックして上高田に届ける。松ヶ丘に向かう途中だから、これも受けるべき。これも受けた。

 上高田の配達が終わり19:50分。再びUBERから依頼が来る。新井薬師から手羽先揚げをピックして野方に届けて644円とあった。どうしたんだUBER? お前3kmでそんな金払わないだろ?と思いながら、とりあえず受ける。配達が終わるとWOLTが鳴る。松ヶ丘のデリバリーキッチンからピックして東中野に届ける。これは1000円は超えるからもちろん受けることにした。体力の限界が来そうだったので、ここでUBERの稼働を止めることにした。その瞬間、沼袋で2件ピックして990円の依頼が来た。東中野に行く途中でこなせると思わなかったので、泣く泣く断念した。

 東中野の配達が終わって20:00。もぅ体力的にきついkら稼働を終えようとしていたら、またWOLTが鳴った。南長崎からピックして東中野に届ける。これは1000円を超えるから美味しい。しょうがないから最後のひと踏ん張りをすることにした。これが良くなかった。ピックに向かっている最中、左折しようと段差に乗り上げたら、スピードが出すぎていてスマホホルダから勢いよくスマホが飛び落ちてしまった。拾い上げてみると、ディスプレイには蜘蛛の巣が張っていてた。1000円を超えるからと喜んでいたら、1万以上を超える出費が確定してしまったのだ。さらに、この注文をよくよく見てみたら現金払いでお釣りが200円必要だった。WOLTの現金払いはクソである。依頼を受けるまで分からない時が多々あるし、送金方法もクソだし、本当にどうしようもない。しかし、商品をピックしてしまったし、しょうがないから買いたくもない缶コーヒーを買って釣銭用の小銭を確保して商品を届けた。その後kyashを立上げてWOLTに送金を済ませる。

 WOLTの現金払いがクソだという最たる例が、このkyashである。手数料無料で送金や振り込みを受けて出金ができるのだが、コンビニでやる場合は1000円単位でしかできない。そのため毎回端数の小銭が残るのだ。一件行って600円だの300円だの言っているのに、約1件分のお金を多く預けなければならないのが本当にストレスだし、商品を受け取るまで現金払いかどうかはっきりしないせず、いざ現金払いなら釣銭を用意しないといけないストレスもある。さらに、支払金を直近の金曜日までに入金しないとアカウント停止などの措置を取られてしまう。

 かたやウーバーイーツは、現金払いの受付の可否を設定できるし、受けたとしても報酬から差し引きしてくれる。釣銭を用意するストレスは同じだけど、払い忘れや振り込み金額の間違いはない。この点だけはUBERに軍配が上がる。報酬体系は同業他社に遠く及ばないが、この点だけは優れていると認めている。WOLTも真似してほしい。

 そんなこんなでフードデリバリー稼働を終え、食料品を買い出しして家に戻る。報酬を見てみると、ウーバーが2件で1614円。WOLTが4件で4514円だった。単純計算でWOLTは一件当たり1100円で、UBERが配達調整金がついて1件当たり800円強だった。金額だけで見たらWOLTが良いが、距離で見たら評価が変わる。UBERはピックからドロップで3km以内だったのに対して、WOLTは一件当たりの平均距離にばらつきがある。松ヶ丘から東中野の配達も、南長崎から東中野の配達も、ピックしてドロップするまで5kmは超える。特に東中野~南長崎~東中野なんて10km近くの走行だ。それで1100円。同じ距離と時間なら、3kmで800円のUBERを3件こなせば2400円になる。さらにウーバーはクエストという目標達成型のインセンティブもあるから、ピークはショートやミドルを数多くこなせば稼げるんじゃないかという仮説が出てしまった。まぁ一番は同時稼働で、各社の案件を選択して受けることだが。まぁ今後の課題だ。

 明日は学校だ。火曜日に終了式があるから、実質明日が教室で作業をする最後になる。やるのは制作物のプレゼンテーションだし、そんなに大変なことではない。できれば朝起きてフードデリバリーをしてから行こうと思っている。まぁ起きられればという前提だが。

 とりあえず今日はここまで。おやすみ、世界。
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