現代空手の現状まとめ
文字数 572文字
①スポーツとして不完全
ルールが全国統一されておらず、体重別の階級制度も整っていない。
また、試合では使わない技を練習するため効率が悪い。
②護身術として不完全
ルールありきの技術が発達したため、なんでもありの実戦には向いていない。
打撃以外の技術や武器術がほとんど失われている。
③純粋な日本武道とは言えない
発祥国は日本国か琉球王国か見解の統一には至っていない。
また、ボクシングやムエタイの技術が多分に混じっているため、スポーツ格闘技との区別が付きにくくなっている。
④型は単なる踊り
技の形が実戦向けのものから見栄えの良いものに変化している。
また、型に含まれる技を実際に使う練習をほとんどしないため、空手本来の技術が形骸化している。
⑤礼儀作法は形だけ
修養訓や道場訓は単に読むだけのものであり、実践する者はほとんどいない。
また、何のために礼儀を身に付けるのかも教えない。
⑥空手のことをよく知らない先生が多い
戦後の資本主義社会で生き残ったのは、優秀な武道家ではなく優秀な経営者だった。
それにより、試合実績や道場生の数に重きが置かれ、武道の本質に関心がなくなった。
結論
スポーツ、護身、伝統舞踊、礼儀作法と、あれもこれもと手を出し過ぎたせいで、すべてにおいて中途半端になってしまっている。
逆に、あれもこれもちょっとずつかじっておきたい人にとっては良いかもしれない。