手刀は指を伸ばした方が見栄えは良いが…

文字数 540文字


・手刀を打つ時は指を真っすぐ伸ばすのではなく、軽く曲げて打った方が威力が出せる。

かなり基礎的な知識ではありますが、騙されたままの人がけっこういるかもしれないので、念のため記しておきます。

というのも、例によって道場では教えてもらえず、たまたま格闘漫画で知ったことだからです。

道場では型を学ぶ際、指をピンと伸ばすよう教わりました。
那覇手系の流派を学んだ人なら知っていると思いますが、「撃砕(ゲキサイ)」に出てくる横手刀打ちの時です。

理由は、その方が見栄えが良いからでしょうね……。

いや、型で見栄えを大事にするのは良いとしましょう。演舞ですから。
でも、それならそれで「型ではこうだけど、実戦ではこうだよ」と教えてくれれば良かったのに、どうして……?

秘伝というわけではないでしょう。
あの人気漫画『空手バカ一代』に書いてありますから、今さら隠してもムダですし。

これもプロレス技『空手チョップ』の影響でしょうか……?
力道山が大山倍達から正式に手刀を学ぶ前に使っていた、指を伸ばしたまま力任せに打つ方の手刀を、今でも信じているのでしょうか?

空手のことをよく知らないプロレスラーが使っていた技を空手家が逆輸入するなんて、笑えないにも程があります。

でも、それが現代空手なのです。
本当に意味不明なことが多いです。
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