「武術」「武道」「格闘技」の違い
文字数 468文字
注︰この記事には筆者の主観も入っています。
『武術』
武術とは護身術であり、弱者が不当な暴力から身を守るためのものです。
よって、武術家に正々堂々などという言葉は通用しません。やれることは何でもやります。
目的が「勝利」ではなく「無事」なので、基本的には防御重視の性質を持ちますが、「先にやらなければこちらがやられる」という状況では一変して攻撃的な性質を帯びることがあります。
『武道』
武術に日本の武士道的な要素を加えたものです。武士道とは一種の哲学であり、精神修養です。
分かりやすく言えば、
「強くなると同時に、人として正しい生き方を身に付けられる道筋」
それが武道です。
しかしながら、事の善悪に絶対的な基準などあるはずもなく、ともすれば排他的な宗教団体になってしまう危険性も含まれています。
『格闘技』
武術が基本防御重視であるのに対し、格闘技は積極的に「勝利」を求め、敵を「制圧」するための技術です。
単に素手による近接攻撃術を指すこともありますが、性質が攻撃的であることに変わりはありません。
よって、勝利を目的とするスポーツや軍隊などで使われます。