正面裏拳打ちの意味は?
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那覇手系の型には正面裏拳打ちが何度も出てきます。
何度も出てくるということは重要な意味を持っているはずですが、やはり道場では教えてもらえなかったので自分で調べてみました。
まず、裏拳が正面の相手に初手から出す技でないことは確実です。
どう考えても、正面に対しては正拳の方が打ちやすく、あえて裏拳を出す意味がありません。
試してみれば分かりますが、裏拳は横か斜め後ろ辺りに打つ方が断然力が乗ります。
身体の構造上、正面に対して力の乗った裏拳を出すことはできないはずです。
にも関わらず重要視される理由は何か?
いろいろと調べた結果、体勢が崩れて力が乗らない状態の時に打つ技であることが分かりました。
例えば、相手の鼻っ柱を狙って打てば、涙によって数瞬ですが視界を封じることができます。これは手首の力だけで充分にできます。
要するに目くらましです。
以下、まとめです。
・体勢の崩れた状態では力の乗った正拳は出せないので、まずは手首の力だけで打てる裏拳で目くらましをして、その隙に体勢を立て直す。
少し説明が複雑になってしまいましたが、これが正面裏拳打ちの使い方の一例です。