基礎編①足腰を重点的に鍛える

文字数 637文字

現代空手に限らず、あらゆる武術・格闘技において、足腰の強さは最重要と言って差し支えありません。

単に足技が強くなるだけではありません。むしろ、発射台となる下半身が安定することで、手技の威力が増します。

逆に、腕の筋肉をいくら鍛えても、手技の威力にはあまり影響しません。
腕が重たくなる分かえって動きが鈍くなることさえあります。

もちろん、足腰を鍛えれば倒されにくくなりますから、投げ技や寝技に持ち込まれる危険性も小さくなります。

初心者から上級者・達人に至るまで、足腰を鍛えることは強くなるための絶対必要条件です。
足腰が脆弱では、他をどれだけ鍛えても強くはなれません。

鍛え方は、それほど難しく考える必要はありません。

走り込みやスクワットなど、どのスポーツでもやるような方法でも一定の効果は得られます。
体力に自信がなければ散歩でも良いのです。

階段の上り下りや登山も効果的です。
自転車で出かけるのも良いでしょう。

筆者のお勧めは、中国武術の八極拳などで行なわれる『站椿功(たんとうこう)』という鍛錬法です※。

站椿功とは、簡単に言えば空気椅子のようなものです。
足を肩幅よりやや広めに開き、背筋を伸ばし、膝を曲げます。
そして、その体勢をひたすら維持します。

膝に掛かる負担が大きいので、はじめのうちは軽く曲げる程度にして、慣れてきたら徐々に深くしていきましょう。

特に型が上手くなりたい場合、この站椿功で足腰を鍛えれば四股立ちになった時の安定感が劇的に良くなります。





※『馬歩站椿(まほたんとう)』または単に『馬歩』とも呼ばれます。


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