筆者が道場で教わったこと①「とにかく真似ろ」

文字数 698文字


さて、ここまでの記事はタイトル通り初級〜中級程度の知識なので、上級者や達人の方にとっては欠伸が出るくらい当たり前の内容かと思われます。

しかしながら、その当たり前の知識のほとんどは、筆者が自分で調べたり気付いたりしたことです。

「では筆者の先生はこの程度の基礎知識も教えずに、15年もの間いったい何を教えてきたのだ?」
という疑問もあると思いますので、懐かしき過去を思い出しながら筆者が教わったことを書いていきます。


まず、返事は「押忍」から始まり、次に礼の仕方を教わりました。

学校で習う礼と違い、決して相手から目を離してはいけないという武道ならではの作法ですね。

それから、基本稽古や移動稽古の間は、周りの人を見て同じ動作をするように言われました。

練習生は10人〜20人くらいはいたので、新人ばかりに構っていられないという状況です。
拳の握り方だけは早い段階で教わりましたが、基本的には「とにかく真似ろ」でした。

型も同様に「真似ろ」。
約束組手も「真似ろ」。

組手をいきなり行うのは無理なので最初は見学するよう言われました。

もう20年近くも前のことなのでハッキリとは覚えていませんが、入門したての頃はこんな感じだったと記憶しています。


この「とにかく真似ろ」という指導方法に関しては、今でも悪くなかったと思っています。というより、レベルの違う多人数を一度に教えるとなれば、それしかありません。
筆者も指導員時代、初心者に対してはそうしていました。

初心者が細かい説明を受けても、すぐには理解できないでしょうから、まずは道場の雰囲気に慣れる。なんとなくでいいから空手というものを知る。

始めのうちはそれでいいと思います。
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