空手は古ければ古いほど強い?
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これは確定情報ではありません。
一種の都市伝説のようなものです。
そもそも、空手がいつ頃から始まったのかハッキリしていませんし、初期の頃の技術体系もほとんど解明されていません。
にも関わらず、このような伝説が生まれたのは、おそらく古流空手(琉球唐手)に対する憧れからだと思います。
古流空手はスポーツ格闘技ではなく武術であり、武術とは弱者が強者に立ち向かうためのものです。
だからこそ、才能に限界を感じた者、年齢的に衰えてきた者、体格に恵まれない者にとって、それは新たな希望として映ります。
その希望が人の感覚を狂わせるのです。
古流空手が実体以上のものに見えてしまうのです。
実際に古流空手が強いかどうかは、やってみなければ分かりません。しかし、ルールのあるスポーツ試合では古流空手の力を測ることはできません。かといって死合をやるわけにもいきません(決闘は法律で禁止されています)。
要するに、これも空手最強説と同じ、人々の願望が生んだ伝説なのです。
人間は弱い生き物です。
心が弱った時、何かに縋りつかずにはいられないのです。
だから、それは悪いことではないのかもしれません。