飛び蹴りは使えるのか?

文字数 631文字


結論から言うと、あまり使えません。
なぜなら遅いからです。

地上で出す蹴りと違い、飛び蹴りには、

飛ぶ→蹴る

という二つの動作が必要です。
これは格闘家にとっては「蹴るぞ」と予告してから蹴るようなものです。

しかも、失敗したら隙ができてしまうことが多いです。あるいはバランスを崩して倒れてしまうかもしれません。地上で蹴るのに比べて非常リスクが高いのです。
それでいて飛び蹴りの方が威力があるわけでもありません。

少なくとも筆者は、試合で飛び蹴りが使われるところはほとんど見たことがありません。
筆者自身も試しに何度か使ってみましたが、一度だけまぐれで顔面の防具の部分に掠っただけでした。それ以外は失敗してバランスを崩すか、蹴る前に打ち落とされました。


ただし、超人的な身体能力の持ち主であれば、飛び蹴りを効果的に決める方法もなくはありません。

例えば、サマーソルトキックのように飛ぶ動作と蹴る動作が一体となった技であれば、前蹴り並の速さで飛び蹴りを放つことができます。

あるいは、かの大山倍達が得意としたという「三角飛び」を行えば、相手の不意を付いて飛び蹴りを放つことができます。


もちろん、ルールのない実戦であれば背後から飛び蹴りを決めるチャンスもあるでしょう。
あるいは、逃げ場のない袋小路のような場所に相手を追い詰めれば決められるかもしれません。

あとは、正面飛び膝蹴りであれば比較的動作が小さいため、タイミング次第では決められるかもしれませんね。

筆者が考え付くのは、そんなところです。


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