武術家は準備体操をすべきか?

文字数 635文字

スポーツであれば、怪我の防止のために準備体操はすべきです。

しかし、いきなり襲われそうになった時「ちょっと準備体操するから待っててくれる?」などと言えるはずもありません。

突然の事態に即対応できないようでは武術とは言えません。

よって、
「武術家は練習の時も試合の時も準備体操をすべきではない」
「準備体操をする奴は所詮スポーツマンだ」
と言いたくなるのも分かりますが、実際はどうなのでしょう?


結論を言えば、準備体操はした方が良いです。
ただし、スポーツのように練習前にするのではありません。

『朝のうちにやっておく』
『暇さえあれば身体をほぐしておく』

いかに常在戦場を旨とする武術家とはいえ、無理して身体が固い状態で運動するのが良いとは思えません。

かといって、運動前に入念に準備をしなければ力が発揮できない癖がついてしまうのも良くありません。

ならば、安全な場所であらかじめ準備をしておくとともに、出先でもこまめに軽い体操をして、できる限り身体が固まっている時間を少なくしておく。

万全とはいかないまでも、常にある程度の力が発揮できるようにしておく。

それが武術家にとっての準備体操です。


電車の中や信号待ちといった、ちょっとした隙間でもできることはあります。

軽く首や肩を回したり、手首、足首、腰なども軽くほぐす。
さらには、眼球や顎の運動など、かなり狭い場所でもできることはあります。

目立つのが嫌なら、指のストレッチを一本ずつ丹念に行うのも良いでしょう。

もちろん、周囲に気を配ることを忘れずに。

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