組手編④まずは手を払い除ける
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組手の時、まず何をすれば良いのか迷うことがあると思います。
そんな時、比較的安全に実行できるのが、相手の手を払い除ける動作です。
現代空手では、大抵の人が手を前に出して構えます。
ボクシングのピーカブースタイルのように手を顔面にピッタリ付けたり、ノーガード戦法を取る人はまず滅多にいないでしょう。
つまり、相手の左右どちらかの手が、自分から一番近い位置にあることになります。
いきなり顔面や胴体を狙うより、前に突き出た手を狙う方が踏み込みが浅く済む分、安全というわけです。
もちろん、払い除けるだけでは意味がありませんので、相手が少しでも動揺したら、すぐに攻撃に移りましょう。
逆に言えば、相手が動揺するくらい強く払い除けなければ意味がないということです。
指先でちょんと叩くだけでは効果がありませんので、しっかりと手刀や掌底の部分を使って、相手の腕を吹き飛ばすつもりで払い除けましょう。