諸手突きはいつ何のために使うのか?

文字数 549文字


諸手とは両手のことです。
そして諸手突きとは、上段突きと中段下突きを同時に繰り出す技です。

剛柔流の基本的な型である「撃砕」などに出てくる技ですが、組み手で使う人はまず見かけません。

実際やってみれば分かると思いますが、通常の正拳突きに比べて諸手突きは力が入りません。
しかも、腰が回せない分リーチが短くなってしまいます。

こんな技を「いつ」「何のために」使うのでしょうか?

一例として次のような説があります。

「実力が拮抗して、互いが攻めあぐねている時」

「弱くてもいいから、とにかく一発当てて流れを引き寄せるため」

リーチが短いので、離れた間合いから出してはダメです。
使うなら接近戦になった時です。

実際に筆者が試したところ、上段は避けられても中段は当たるというケースが何度かありました。

残念ながら防具付きのルールだったのでダメージは全くありませんでしたが、少なからず相手が驚いていたのは確かです。
諸手突きを実際に使う人間など滅多にいませんから無理はありません。その上、少しでもダメージがあれば、流れをつかむきっかけくらいにはなるでしょう。

当然、そう何度も使える技ではありませんし、上手くいく保証もありませんので、「機会があれば使ってみてもいいかな」くらいに考えておきましょう。

無理をしてまで使う必要はありません。
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