指導員になったきっかけ
文字数 511文字
筆者が正式に指導員になったのは二段の取得と同時で、入門して7年ほど経った頃でした。
もっとも、それ以前から支部道場の少年部で指導の手伝いのようなことをしていたので「今日から先生になりました」という実感はなく、称号だけ変わってやることは同じといった感じです。
指導の手伝いをするようになったきっかけは、たまたま家の近くに支部道場ができたからでした。
その頃の筆者は初段すら取得していない高校生でしたので、初期生の子たちよりほんの少し先輩なだけでした。
だから始めのうちは指導ではなく、子どもたちと一緒に練習しながら支部長先生の補佐をするという感じでした。
号令をかけたり。
幼年の子たちを整列させたり。
高学年の子たちの組手の相手をしたり(もちろん軽く)。
型の練習で後ろを向いた時の手本になったり。
やがて、筆者の技量が上がるにつれて少しずつ指導を任されるようになり、そのままの流れで指導員になりました。
お手伝い期間も含めれば、10年以上も指導に関わったことになります。それだけ長く続けられたのは、空手が好きであること以上に、子どもたちと接することが好きだったからです。
こういった環境に身を置けたことは、筆者にとってとても幸運なことでした。