Scene2 暗闇から光へ…。場所は、教室。
文字数 616文字
未来&海里「あっ!」
未来と海里が、お互いを指で指し合っていた。
瑞希先生「なになに、どうしたの?」
瑞希先生は、後退りになった。
未来「お前は、あの時の怪力女!だから海里なのか?」
海里「女の子に対して失礼ね!あの時のことはちゃんと謝ったじゃない」
未来「人をはずみで投げ飛ばしておいてか?」
海里「男のくせにいちいちうるさいわね!だから女の子なんかに投げ飛ばされるのよ」
未来「認めたな。自分が怪力女だって」
海里「もう一回、投げ飛ばしてあげましょうか!」
海里はズカズカと、未来の前に近付いて行った。
瑞希先生「うるさい!」
瑞希先生は机をバンッと叩いた。
瑞希先生「二人とも授業の邪魔だ。後ろに立ってなさい!」
未来&海里「は、はい…」
二人ともガタガタ震えながら、静かに教室の後ろに並んで立った。
海里「瑞希先生って、怒ると怖いね」
未来「お前の言う通りだよ」
海里と未来は、そうコソコソ話していると、瑞希先生はキッと怖い目つきで二人を睨んだ。
瑞希先生「そこの二人、何か文句があるのかな?」
未来&海里「…いいえ、ありません」
瑞希先生「ならよろしい。さ、授業を始めるわよ」
伊都子(ナレーション)「瑞希先生のこの変化ほど恐ろしいものはありませんでした。(笑)そんな学校生活の始まりでしたが、海里さんは楽しんでいました。でも、それから数日が経った日、海里さんに悲しい出来事が起こりました」
光から暗闇へ…。