Scene3 暗闇から光に…。場所は、不明。それは、朝日に似た光だった。
文字数 301文字
海里「パパ!」
海里の目の前には、孝夫(パパ)がいた。
孝夫(パパ)「海里、覚えているかい。パパとよく、あの丘から朝日を見たね」
海里「うん、そうだったね。ねえ、パパ…。わたしパパと一緒に、あの丘に帰りたいよ」
孝夫(パパ)「海里…それはできない」
海里「…どうして?」
孝夫(パパ)「もうパパは行かなければならない…」
孝夫(パパ)の姿が、光から暗闇の中に消えて行った。
海里「パパ、待ってよ!」
光から暗闇へ…。
伊都子(ナレーション)「海里さんのお父さんは航海中の事故で亡くなったとの知らせが入りました。その日から、海里さんから笑顔が消えました。海里さんは学校を休まず今日も来ていました」