第136話 鴨

文字数 327文字

焚書、とは何か。
そのまま置いておく、という事が出来ないということである。

自分の村で平和に暮していれば良いものを、
態態出掛けていって御苦労なことなのだが、そこには当然、理由がある。
電子書籍になった現代にも、焚書は行われている。

アカデミズムの人間の様に、それを歴史の必然とかなんとか
其れらしいレトリックに丸め込んで
論文風に纏めて満足している訳にはいかない。

航海に出ない者は、怠け者である。
というのが、西欧のグローバリストの倫理である。
そうして奴隷狩りを正当化し、人種差別政策を敷いて、
集めた富を元に、そのまま世界に君臨しようとしている。

勤勉を褒められて悦び、
メダルを貰って慶び、
世界で二番などと言われて喜んでいる純朴な田舎者は、
彼等にとっては、好い鴨である。
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