第59話 縁

文字数 262文字

人間は大勢いても、その殆どは、精々商取引をしたり、事務連絡を交わしたりして
唯空間的物理的に擦れ違っていくだけである。
其れを縁が無い、と言ったりする。

では縁があるとはどういうことか。
此処には記さないが、
其れを知らないから、
一国の最高学府を出ても、
ちょこまかと裏金なんかを溜めて、
萎びた肩書に満足して、人生を終えていく事になる。

縁のあるものの前で、
とてもこんなことは出来ない、
とてもこんな姿は晒せない、
ということが、解らない。

記憶に無い、などと言って、それで済ませられると考えている。
既に、腹の底まで、見抜かれているというのに。
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