第15話 事情

文字数 273文字

 あらゆる事象には、夫々事情がある。
 厚木飛行場に降り立ったマッカーサーがコーンパイプを咥えていたのは、貫禄を見せたかったからではない。
 自分の閨閥にいるタバコ王の為に、宣伝としてのパフォーマンスをしたのだ。
 歴史が人類の明るい未来のために動いているのではないことは、十数年前に海沿いの看板が降ろされたことで分かる。
 歴史を動かしているのは、マネーである。
 だからこれからも、戦争はなくならないし、温暖化は止まらない。
 原子力発電所からは、温排水が流され続ける。
 
 この辺に居る人物は、それが十年後の悪評であるならば、僅かな裏金と喜んで交換する。
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