第134話 智慧

文字数 414文字

犬や猫の保護の為、と言う名目で、
特に告知も無く、チップが埋められた。
それと並行して、人間も識別カードを持たされ、ワクチンを打たれた。
スマホをいじっていても、何かと本人確認を求められる。
規定の本人確認をクリア出来なければ、
取引や契約もできない世の中に成りつつある。

筆者はもう、世の中の動きに付いて行こうとか、
誰かに認めてもらおうとか、思っていないので、
本人確認の要求など無視すれば良いが、
まだ先のある若者はそうも言っていられないので、
これからの世の中を生き抜いていくのは、大変な事だろうと思う。

お互いに本人確認をし合う、というのであれば、まだ判るが、
一方的にこちらだけ確認されるという、非対称性を容認する事ができない。
黒船以来、現在も続く不平等条約と同じ構図である。
彼奴等の知恵では解けぬだろう、と考えられている
見下された不均衡が、そこにある。

舐められて、いるわけだ。
犬猫並に。
いや、犬や猫だって、
舐められていることくらい 判る。
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