第116話 おかげさま

文字数 227文字

冨嶽の美しさも
ゆったりと裾野が広がっていてこそのもの。
大切なのは山頂だからと言って
裾野を粗末にすれば、山頂の美しさも失う。
裾野を持たないお化けのような山が
美しい筈がない。

山頂さえあればいい。
山頂の美しさを守る。
そう云う者が居る。愚かである。

山頂からの利権で喰うのは勝手だが、
真の御蔭、を理解できない者は
畜生の類いである。

敗戦も、原発事故も、一度目は悲劇。
二度目は、ただの愚かな、喜劇。

世界にはいつも
コメディーを見て、笑いたい者が、
息を潜めて見守っている。
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