第91話 降伏

文字数 437文字

自分の弱さを認め タップして 軍門に降り 
ポチとして生きることを決めれば
同じ様な お仲間が大勢いて 
それはそれで楽でいいのだが

まだ敗けを認めずに 頑張っている者の
正義面が鼻について
自分の情け無さや、本当は惨めな様を
見せつけられるようで
思い出させるようで
それが少数者であれば尚更 
暴力で抑圧でもしたくなる

心の底に隠して 忘れようとしたものを
オレに思い出させるな
そういう衝動が沸きあがって来るのを
怒りのように見せて振るわれる暴力が
弾圧に発展する事がある

オマエたちがいなければ
気づかずに済んだ自分の醜さ

世の中の受験エリートが勝者だ などと
誤解も甚だしい
彼等は逸早く社会の成り立ちを理解して軍門に降った
最初の敗者である
初めに黍団子をもらった輩が
既得権益を主張しているだけである
先に貰った黍団子を誇り 見せびらかしているだけなのである
何故見せびらかすのか
後に続いて来る者がいないと 自分がビリで、惨めだからだ

今の処は、世の中はそのようにして成り立っている
いつまで続くのかは 知らないが

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