第４３話　明るい未来という呪

文字数 239文字

　此の地上において、大事なものは人類の明るい未来と進歩であるというなら
　それに資する者たちの為に社会は在り、
　それに貢献、寄与できない者は、見棄てられる。

　見棄てられるのが嫌なら
　大人しく個人識別カードを申請して、大人しく貢納だけせよ、
　という、お上からのお達しだ。
　せめてワクチン開発のマルタとなり、人類の未来に貢献したらどうだ、
　という問いかけが続く。

　大きなお世話だ
　電灯を灯したくらいで明るい未来を約束したものが
　まだ未来などという幻想を振りまいて
　何か語ろうとしている

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