第92話 記録

文字数 181文字

貯金が電磁記録になって、久しい。
一瞬にして消え去っても不思議はないのだが、
今の処それは無い。
不動産の権利書も一応紙で交付されるが、
それは無くても問題は無い。
大事なのは元の電磁記録の方だ。

地上の人間の権利が消える日も必ず来るわけだが
気づいたら消えていた、というくらい、
きっと一瞬にしてそれは起こるのだろう。

其れがいつかは判らないが
其の後に残るものは何が在るだろうか
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