第71話 介錯

文字数 176文字

また今晩も、腹心を連れて、
重鎮と領袖との会合だ。一杯やりながら

誰もが、大きな流れに浮かぶ、一枚の木の葉に過ぎぬから、
不味いなとは思いながらも、
今更自分一人ハンドルを切ることは出来ない。

追い落として、楽にしてくれよと、
ある意味では内心でそう思っていても、
そうはしてくれない。

だから軽んじる。蔑む。
愚民ども、と。

きちんと介錯してやらない、選挙民も悪いのだ。
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