第46話 伝統
文字数 288文字
地元の伝統校だ、進学校だ、元旧制第一中学だ、などの出身と言えば、
その地方では大威張りで暮らせるわけだが、
それがどれほどの人物か、ということを観る人間がいない。
ただそのプロフィールだけで、だから立派な人間なんだろう、で終わりである。
戦前の陸士陸大出が、國を何処へ連れて行ったか、忘れたのか、知ろうとしないのか知らないが、
昔の学校とは違うだろうなどというのは、御花畠だ。同じである。
今だって、最低艦長聯隊長にはなれる、一千三百万は貰えるというので、行くのである。
ただそれだけのことだ。
伝統校だからといって人物など居ない。
悲しいほど、居ない。
俗物ばかりである。
その地方では大威張りで暮らせるわけだが、
それがどれほどの人物か、ということを観る人間がいない。
ただそのプロフィールだけで、だから立派な人間なんだろう、で終わりである。
戦前の陸士陸大出が、國を何処へ連れて行ったか、忘れたのか、知ろうとしないのか知らないが、
昔の学校とは違うだろうなどというのは、御花畠だ。同じである。
今だって、最低艦長聯隊長にはなれる、一千三百万は貰えるというので、行くのである。
ただそれだけのことだ。
伝統校だからといって人物など居ない。
悲しいほど、居ない。
俗物ばかりである。