第二十四話 試験結果
文字数 1,384文字
人型暴走クラフトルの攻撃を受け続け、倒れた草香の安否だが、体力を使い果たして眠っているだけだったので、命に別状はなかった。
巧人は、草香を抱えて拠点に運び、会議用テーブルにシートをかけて作った即席の救護ベッドへと寝かせ、紅葉たちと一緒に回復を待つ。
試験は挨拶のようなものだと考えてもらっていいわ。
あなたたちの戦闘データーから判断すれば、合格ラインはとっくの昔に超えているのよ。なので、こっちの世界に渡れるわたしが担当を志願しただけのこと。
事前登録は済んでるから、あとはあなたたち次第。
好きだああああああ!
俺のクラフターストライカーになって……くれ
人型暴走クラフトルと、こちらの戦力差は歴然。
巧人は、みんなが無事だったことに感謝する。
これからまた、やつらと戦うことになるかもしれない。
だからといって、今、不安になっている余裕はこれっぽっちもない。
巧人は、そんなどうでもよい不安を押し殺し、備えを万全にすると心に決めるのだった。