第六話 消滅した都市
文字数 1,359文字
通信先は、クラフトル管理局局長の通信端末だ。
その直後、通信端末が突然呼び出し音を発した。巧人は慌てて通信端末の通話をオンにする。
それを取り除くのに通信機器専門のクラフターが作成した専用アダプターを付けた。
そのおかげでこの通り、通信は良好だ。
それにしても、守本……おまえ、いったいどこにいるんだ?
この干渉波に妨害されている端末はお前のものだけだ。
それに、座標も表示されないぞ。
おまえの通信端末、壊れていないか?
先ほど、巨大暴走クラフトルを発見したんですよ。
応援を呼ぼうと、連絡を入れようとしたんですが、つながらなくて……。
しょうがないから、巨大暴走クラフトルを追跡しましたよ。そしたら、不思議な光に巻き込まれて……。
送信後、近藤局長はそのデータを解析班に回し、詳細を確認する。