第三十九話 姉を探す少女
文字数 2,526文字
誰も怪我人が出ていないのが不幸中の幸いだった。
それでも、無限に出現する雑魚を排除していた譲葉は、第二形態のまま戦闘を行っていたので、特に疲労が激しいようだ。
パーティーが全滅の場合は、その時点でポータル行き。
でも、収穫はある。
今回は、レベルの高い雑魚を数多く倒したから、レベルがかなり上がった。
その分、次は長く戦える。
魔法剣士
LV 60
HP 12000
MP 6000
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二人は、手当たり次第に情報を聞いて回る。
だが、屍の魔女についてのことを知るものは、ほとんどいない。
配置されているNPCや、ギルドの掲示板で通常のクエストも確認する。
だが、ヒントは何もなかった。
気が付くと、日は暮れていた。辺りはゆっくりと暗くなる。
巧人たちは、情報収集をあきらめ、紅葉たちと合流することにした。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
女の子は、巧人たちの存在に気付いた。
すると、突然泣きながらこちらに駆け寄ってくる。
行方不明の謎は、龍にたどり着かなければわからない。もし、そこに胡桃の姉がいるのならば、どうにかして助けてやりたい。そんな思いを巧人は心の内に秘めていた。
胡桃の参戦は、屍の魔女の謎を解くことができるのだろうか。
そして、屍の魔女を倒し、無事、龍にたどり着くことができるのだろうか。