プロローグ
文字数 613文字
ある日、地球に謎の巨大隕石が落下した。
落下場所は……日本近海。
だが、隕石は地球に激突する直前、消失した。
それは、奇跡的な出来事だった。
一方その頃……。
ここは、こちらの世界と同じように、国があり人が住む、もひとつの世界。
──平行世界──
そこに突如、巨大隕石が出現し、世界が大災害に見舞われた。
そのメテオインパクトによって、世界は滅亡…………
…………したかに見えた…………
大災害発生直後、人類は謎の力に覚醒し、災害を最小限にとどめた。
世界人口の約半分が失われたが、人類は生き残ったのだ!
生き残った人類が持つ謎の力…………それは、想像を創造に変える力だった。
人々はその力を「クラフト」と呼んだ。
──クラフト──
その能力の源は、落下した隕石に付着していた粒子「クラフトル」である。
メテオインパクトの際、平行世界の地球が滅亡しなかったのは、真っ先に飛び散った「クラフトル」を体の中に取り込んだ人間たちが、生存本能に任せてクラフト能力を無意識に発動させたからだと言われている。
クラフト能力を持つ者たち。彼らは「クラフター」と呼ばれた。
平行世界の人類は、クラフト能力の適正者を集め、復興を急いだ。そして、わずか一年で人類は復興を成し遂げるのであった。
……その後。
復興が落ち着いた後、クラフトルの暴走による不可解な事件が頻発するようになる。
原因は不明だが、その事件を解決するため、優秀なクラフターたちを集めた「クラフトル管理局」が結成された。