第45話 もっと長生きだと思ってた

文字数 915文字

 著名な人たちが、続けて亡くなられましたね。瀬戸内寂聴さん、そして細木数子さん。お二人とも重鎮という言葉が相応しいから、ぽっかり穴が空いたよう。

 瀬戸内寂聴さん。99歳で亡くなられた。惜しい!あと半年ほどで3桁の大台だったのに。こんな言い方失礼か?でも晩年、テレビ越しに見た彼女は、お茶目で、好奇心旺盛で、小柄な可愛いおばあちゃんだったから『そうね、私もそう思う』と返していただけそうだ。それでも、講話で話す彼女の声は、凛として全てを知り尽くしたかのような落ち着きを払っていたっけ。

 当たり前のように聞いていたお名前『寂聴』。どんな意味があるのか?知りたくなり、ググった。

森羅万象から出る音を、心鎮めて聴くという意味の
『出離者は(じゃく)なる梵音(ぼんのん)を聴く』

の言葉にちなみ作家の今東光(こんとうこう)大僧正から授けられたとあった。ときに自由奔放な生き方と言われたが、ここまで長生きできたのは、相応の人からの名づけで守られていたからではなかったか。

 細木数子さん。何度か買った彼女の占い本。今でも秋から年末にかけて本屋に並ぶ。ちなみに私は火星人の+(プラス)。『大殺界』という言葉は、日本人なら誰もが認知しているのでは?数年前、娘さんに託され、表舞台から引退されたときは、まだまだお仕事できそうなのになと思った。占い師は、自分のことを占わないというか、分からないと聞いたことがあるが、細木さんの場合は死期が分かっていたのだろうか。この疑問の答や晩年の様子を知りたい。『大殺界に死去』などということになっていたら、占い本の売上げに関わりそうだ。逆の場合もある意味、問題だとは思うが。

 ときどきyoutubeで占いやスピリチュアルの動画を見る。そこでよく使われている言葉『一粒万倍日』。宝くじ売り場の

で大安吉日同様よく目にするようになった。心なしか、その日に並んでいる人も多い気がする。私も買うとなったら、きっとそうする。なんの保証もないけれど、背中を押される気になるのはなぜだろう。細木さんの占いは、著名人の実例と具体的な言葉に信憑性があったなぁと私なりに分析する。

 もしも、あなたが占ってもらえるとしたら、何を聞きたいですか?私は子どもたちの婚期かなぁ。
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