第12話 ひとり暮らし・5日目

文字数 846文字

 今日でひとり暮らしの前半終了です。淡々と過ごしています。少し喜ばしいのは、食事の調整ができること。特に夕食を摂る時間と量をコントロールできたので、増えすぎた体重をちょっとだけ落とせました。

 昨日のラウンドの疲れが残る朝。それでも7時前には起きて、朝食摂って。さて、今日は何しよう。全く予定を立てていなかった。強いて挙げれば『疲れているだろうから、家だな』くらい。今日も秋晴れ、行楽日和。でも、外出気分になれない。やはり、体力あっての物種だ。

 家の中でできること。しかも夫が居ない間にできること。手間ではあるが、ここ数年入れっぱなしの、着物の風通しをすることにした。訪問着、色無地、お茶会用の小紋、喪服。喪服は、裏地にシミを入れてしまった。長い間、着る機会が無く管理を怠った。数年前に義父の葬儀の際、初めて袖を通すときに分かった。自慢じゃないが、着付けはもちろん出来ないので、いつも知り合いの着付け師さんに来てもらう。コレを着るべきか相談したら、シミがあっても着るべきだと言われ、日の目を見た。

 風通しは着物ばかりじゃない。帯、小物。

から、そぉ〜っと出してハンガーへ。着物を使った後に、綺麗にしまったつもりだったが、経年劣化か、たとうしがくたびれて見えた。今まで気にも留めなかったことが、時間のゆとりからか、とても気になる。この際だ、新しい物に変えよう。何処で買えるの?呉服屋?クリーニング屋?

 今は本当に便利。考えるや否やググってみた。紙袋を扱う店やAmazonのような通販サイトで、手に入れることができるらしい。値段は何処もあまり変わらない。あとは表面の柄で決めるくらいか。ついでに、たとうしの替えどきを見たら2年くらいとあった。全然アウトじゃん。みなさん、そんなにマメに替えていらっしゃる?

 夫が居ても出来ないことはないですが、2,3日かけてゆっくり仕舞いたかったのですよ。着物や帯を畳むのって案外大変じゃないですか?身をかがめて何枚も何枚も。不慣れな私には、ひと仕事なんです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み