第33話 鈴木奈々さんの教え

文字数 898文字

 アラ還と言えど、人間が完成されているはずもなく、むしろ『これでいいのか?』と手探りする行動もしばしばです。そんな中、昨日は若い人に教えられました。

 家事の合間に、見たテレビでのこと。あるワイドショーで鈴木奈々さんが出演されていた。どうやら3ヶ月ほど休養されていたらしい。最近あまりテレビを見なかったので、奈々さんのようにテレビで活躍されているタレントさんの動向は(うと)くなる一方だ。

 彼女の休業理由は、ヤル気はあるのに動悸がしたり、眠れなかったりで身体がついてこられなくなったからとのこと。具体的に病名を言われたわけではなかった。ただ自ら『おかしい』と判断し、周りの人に相談したら『今すぐ休め』と言われ、その場から休養に入ったらしい。

 芸能人に限らず、仕事や人間関係が上手くいっているとき、とかく人は『波に乗っている』ことばかりを重視し、体力を二の次にしがちだ。私も今までにそんな経験が数え切れないほどある。若いうちはなおさらだと思う。奈々さんはその点、自分の身体をよく分かっている人だと感心させられた。

 さらに、休養中の過ごし方も見習うべきこと。例えば、休んでいても必ず7時に起きてウォーキングする。だらだら寝過ごすのではなく、身体を正常に戻す為の意識を働かせて。他には、テレビを見て笑う。奈々さんが言うには、笑いが自分を取り戻させてくれたと。そして笑うことは、凄く大切なことだと。だから自分が復帰したら『たくさんの人に笑いを届けたい』とも言っていた。そして復帰のタイミングは、テレビを見ていて、自分も一緒にやりたいと言う気持ちが出たからだったと。

 本当に凄い。奈々さんは自然にやってきたのだと思うが、自分をよくご存知だ。では、私はどうか。人間関係や環境、自分に課した行動ばかりに縛られていなかったか?身体のことも顧みず、過ごした結果、大病を患ってしまったのではないか?生き方は人それぞれではあるが、この先寿命が尽きるまで、自立した人生を送りたい私には心に響いた番組だった。

 奈々さんが休業をする前に相談したお相手は、加藤茶さんご夫妻だったんですって。芸能界の重鎮。よくお分かりですね。さすが〜。
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