第32話 コロナ後の旅

文字数 913文字

 徐々に日常の生活が戻りつつあります。顕著なのは、旅行関係でしょうか。飛行機、新幹線に乗ってのツアー広告。見ているだけでもワクワクしてきます。

 旅系ユーチューバーの人たちは、私よりも1歩早い行動に出て、観光地の様子を伝えてくれる。観光地もコロナで随分様変わりしたと思う。特にインバウンドを対象とした店は、持ちこたえているのが凄いと思うほど。今までの行き方、やり方が出来なくなった場所もあるだろう。観光地のガイド本は、何処まで使えるだろうか。

 今のところ旅行の予定はない。私の予想ではコロナ以前のような海外旅行ができるのは、数年先だとみる。本当なら、体力のあるうちにヨーロッパなどの遠方へ行くつもりだった。でも、今の状況は絶望まではいかないが、厳しいかもと思っている。スペインのサグラダファミリア、フランスのモンサンミッシェル、クロアチア。心残りの場所。

 私の今までの旅は、ガチガチのツアーではなく、フリーで周ることが多かった。子どもと一緒のときは完全な個人旅行。だから、出掛ける前には綿密な計画を立てる。人によっては、それが面倒だからツアーなのだと言う。それでいいと思う。自分に合ったスタイルで旅を楽しむのが一番だ。

 だが、昨日私のスタイルを覆しかねない言葉をラジオで聴いた。黒木瞳さんがMCをされている番組のゲストに評論家の山田五郎さんが出演され、機械式時計についての発言の中。

「今、わかっているものはネットで手に入る。でも、知らないものに出合うためには足で歩くのがいい」

なるほど。旅行にも当てはまる。私は本物を直に見ただけで満足していた。目的の物を見る時間ばかり気にして、目的と目的の間の時間をおろそかにしていた。その街の空気や人の営みに触れたら、もっと深みのある旅ができたかも。土産物ばかりに時間を使って……また出掛ける機会が訪れたら、私の気づきにもっとフォーカスさせよう。まずは、国内旅行で実践してみたい。何処にしよう、未来が楽しくなってきた。

 ユーチューバーの

さんは旅行のことを『非日常だから面白い』と言っていました。観光地ではなくても、違う空気やちょっとした発見をするだけで楽しめそうな予感がしてきました。
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