第8話 ひとり暮らし・2日目

文字数 884文字

 昨夜は、ビールで乾杯してテレビ見ながらソファーでうたた寝。その後、妙に目が冴えてしまって、夜中の1時まで起きていました。ただならぬアドレナリンが非日常だということを思い出させてくれました。

 昨夜、寝る前に体重を計ってみた。マズイ。調子に乗りすぎて、越えてはいけない数字を見た。マズイ。明日は、ウォーキングから始めよう。そう思い眠りに就いた。そして今朝の5時半。私は歩き始めた。夜明けとは言え、まだ陽は射していない。最近よく使う道を少し足早に歩く。途中に大きめの病院がある。ピュー♪と口笛が聞こえた。私は不覚にもその方向を向いた。パジャマ姿のおっさんが手を振っている「あちゃー」朝から気分悪い。

 とにかく通勤時間にかかる午前7時までには戻りたかった。重くなった身体を一生懸命前に進める。今日は平日にもかかわらずウォーキングする人とのすれ違いが多く、その度に首に掛けているタオルで鼻と口を押さえた。マスクはしていない。

 帰宅後はシャワー。朝食は冷凍のベリーとバナナと牛乳でスムージー。昨日の唐揚げが帳消しになればいいのだが。午前中はゴルフレッスンが入っている。明後日にラウンドするので、休むわけにはいかず、いつも通り100球をバカスカ打つ。今日は4番の調子が一番良かった。ドライバーに不安を残すが、体力の限界で、それ以上打つことはなかった。

 昼食は晩御飯の残り物。パスタにカレーをかけて「インディアン」名古屋メシではこう言う。量は半人前。いつもなら追加で何か食べるところをグッと我慢。ひとり暮らし2日目の昼ごはんは、いつも以上にショボかった。なんか全然満喫できてない。

 午後はリビングにパターマットを敷いて、パターの練習。ラウンドは明後日なのに付け焼き刃もいいとこ。でも、パターでスコアを稼いじゃうのも残念だしね。夫が下に居ないから、好きな時間にコロコロやった。今日もなんてことはない日常。ただ夫が居ないことを除けば。

 明日は太極拳。コレもねー、休むと微妙に人より遅れるんです。だから休まないつもり。私の非日常は、いつやってくるんでしょう。これじゃ、ただの留守番じゃん。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み