第59話:「最終章」リチャードの北陸温泉巡り3

文字数 1,319文字

 温泉巡りの旅の疲れもあり、その晩は早めにベッドに入った。翌朝、9時、安田商事・橫浜支店に顔を出し、安田太郎支店長に、お土産の信州そばを渡し息子のハロルドを宜しくと頼んできた。次にハロルドの所へ行き、お土産の信州そばを渡し、また、たまにはサンディエゴに来いと言いサリーがハロルドをハグして元気でねと言い橫浜支店を後にした。その後、成田行きの高速バスで14時半に成田空港に着き17時発のサンディエゴ便への搭乗手続きをした。

 5月23日に成田を発ってサンディエゴに2017年5月24日11時到着し家に戻った。夏になりリチャードとサリーとクルーズ仲間でサンディエゴからサンフランシスコへ行った。その他ロサンゼルスへも行きクルーザーヨットの旅を楽しんだ。8月クルーズ仲間8人と交代しながらシアトルまでの7日間のクルーズを楽しみ8時間交替で無寄港で6日半で往復した。一方、橫浜のハロルドは2015年9月29日に5570円で15000株、買った。東京エレクトロン株を2017年9月29日に23500円で売り投資部として累計42億円の利益を得た。

 その後、涼しくなり、やがて寒くなり12月、今年も12月24日の安田商事・橫浜支店の盛大なクリスマスパーティーが行われ仕事仲間が今年の仕事についての総括と来年の目標について語った。ハロルドは累計42億円と言う利益を出せ最高の年だと言った。最後に安田太郎支店長が来年からハロルドを副支店長に昇格させると発表し今後もしっかり稼いで欲しいとハッパをかけた。その後、2018年を迎えた。

 2018年1月24日に以前2014年5月8日に任天堂株を10300円で8000株、買ったものが49800円で売れ累計で75.4億円の利益を橫浜営業所にもたらした。この業績に安田太郎支店長が良くやったと言った。その後、アメリカ株だけで無く、ヨーロッパ、日本では、ほぼ横ばい、新興国の株式も通貨も下がり、アメリカ一人勝ちの状況になり、やがてアメリカ株も乱高下し始め、天井が近いことを知ったハロルドは、これ以降、株を多く持つことはリスクとなる考えて、株を買うことは無くなった。

 そして様子見、姿勢を続けると案の定、乱高下し始め、株の売買をしなくなった。夏は奥さんのジャネットと北海道を10日間かけてドライブして函館、小樽、札幌、旭川、美瑛、富良野、帯広、釧路、根室、知床を回り帰って来た。そして2018年10月に安田商事橫浜支店の安田太郎支店長が60歳を迎えて定年となった。そしてハロルドが若くして支店長に昇格という指令が安田商事本社から届いた。

 10月16日、安田太郎からハロルドに支店長室を明け渡し、がっちり握手して今後とも頼むぞと安田太郎がハロルドに言うと、わかりましたと答えた。その後、安田太郎さんは安田商事を定年退職した。12月の第二土曜日、ハロルドは、ジャネットと共に、橫浜から橫浜新道で藤沢、茅ヶ崎から西湘バイパスに入り、雪をかぶった霊峰富士の素晴らしい景色を見ながら、安田商事・橫浜支店の今後の発展と、奥さんのジャネットとの末永く健康で楽しく生きていくことを西湘バイパスから見える、雪の霊峰・富士山に誓った。【完結】
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