第31話:ハロルドの結婚式

文字数 1,540文字

 2003年4月10日、リチャードの長男のハロルドがジャネット加藤と一緒にユリの花を持って、やってきた。そして、突然、6月12日、この近くの教会で結婚式を挙げたいと思っていますので是非、参加して下さいと言われた。おどろいたサリーがハロルドが何にも言わないから驚いたわと言った。立派な結婚式場で豪華な結婚式を挙げないのと聞くとアメリカ人らしく、フランクに多くの仲間に祝福してもらえれば、それで十分ですと言った。

 そこでサリーがレストラン予約し、懇親会をしたら良いと話した。リチャードに予約してもらいますよと言うと、ありがとうございますと礼を言い30人位、参列してくれるようですと言い3日前までに最終的な人数の確認を入れてと依頼した。ジャネット加藤が大学卒業し、今、弁護士事務所で経理と弁護士の経理的な仕事の手伝いをしていますと教えてくれた。リチャードが、とにかく、おめでとうとハロルドとジャネット加藤におめでとうと祝福した。

 6月に結婚するには、何かあるのとリチャードがジャネットに聞くと、ただジューンブライドはローマ神話からきているらしいのですが全く関係ない様だった。日本では、ただ単に6月の花嫁は幸せになれると信じられているのですよと笑いながら言った。やがて結婚式となりリチャード家の全員が指定されてた教会に昼の12時に行き総勢30人程度の結婚式に参加して、皆、それぞれ祝福の花を持って集まり新婦が結婚式の儀式が始まった。

 指輪交換してキスして15分程で、あっけないくらい短い時間で結婚式が終わった。 その後、車で5分のレストランに移動した。レストランには大きなウエディングケーキがあって、ローソクに火をともして、新郎、新婦が、その火を吹き消すと、おおきな拍手がわき起こり、陽気なウェディングパーティーが始まった。お客さんのスピーチが始まり、そのうちに、お祝いの歌が披露され1時間ほどで終了した。シンプルだが幸せいっぱいハロルドとジャネットの微笑ましい結婚式が終わった。

 ハロルドとジャネットは、リチャードの家から車で10分ほどの、海辺のマンションに新居を構えて、会社に通うようだ。帰り際に、リチャードとサリーが、早く、可愛い孫の顔を見たいなというと、ジャネットが顔を赤らめて、それは、神のみぞ知る世界ですわと、恥ずかしそうに笑った。新婚旅行は、まだ決めていなくて今年の夏休みシアトルに新婚旅行を計画しているとだけ教えてくれた。暑い夏が終わり秋風が吹き涼しくなり、いよいよ寒くなり12月となった。

 クリスマスパーティーを終えると2004年。2004年の1月16日、日曜、サリーとリチャードが、あらかじめ電話をしてジャネットとハロルドのマンションを訪ねた。その部屋に入ると、彼女の趣味の明るい色の家具が置いてあり、薄いピンクのカーテンが、良くあっていた。大きな窓から太平洋の眺望が素晴らしかった。紅茶とケーキを出してくれて1時間ほど、歓談して、ハロルドの住まいを後にした。4月になりリチャードとサリーが夏のバカンス旅行を考えていたところ、リチャードが日本の温泉と山を見たいと言い、日本への旅行が計画された。

 その後2004年7月のバカンス・シーズンに、リチャードとサリーが、計画通り、安田商会の発祥の地、日本の橫浜へ旅だった。10日間の入社以来、初めての長期休暇をとり日本旅行、2004年7月6日に、サンディエゴを11時45分に飛び立ち、翌日16:45に成田に到着した。2人は成田空港に到着して羽田空港行きのバスにのって18:45分に羽田空港について、タクシーで羽田空港近くのホテルに夜19時に到着した。この日は移動で疲れており、シャワーを浴びてビールを飲むと、熟睡してしまった。
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