第53話:橫浜見物

文字数 1,395文字

 ハロルドと奥さんのジャネット加藤が橫浜に来て3ヶ月が過ぎ6月下旬、日本の梅雨を経験し雨の日が多く洗濯物が乾かないので2人でコインランドリーへ乾かして、その間、素敵な喫茶店で過ごしたり、中華街の料理屋に入り、ランチして、いろんな店を食べ歩いた。また、記念日には、ホテルニューグランドや、フランス料理、イタリア料理の店も、訪れた。橫浜は、多くの料理を食べることができ、橫浜球場で野球を見て楽しめ、退屈しない街だ。その後、住んでるマンションに2つのギア付きの自転車を買った。

 土日は、港の見える丘公園、外人墓地、山下公園、横浜港、野毛山動物園へ行き楽しんだ。元町で、洋服、宝石、ウチキパンのイギリス食パン、ポンパドールのフランスパン、菓子パンを買いに行った。その後、7月、梅雨が明け、蒸し暑い夏になり、レンタカーを借りて、箱根、御殿場、富士山へ行ったり、中央高速で長野の諏訪湖、蓼科高原に1泊して、八ヶ岳の高原ドライブを楽しむようになった。ハロルドの日本株投資の方は、2011年8月9日、4684・オービック株を13800円で2千株を2.76億円買い、個人で5百株6900万円で買った。
 
 続いて9月26日ヤフー株を2万2千円で2百株、4.4億円買い個人で40株を8千8百万円で買った。9月になると仙台へ行くボランティアバスに乗って東北の津波被害の現状を見に行った。現地についてジャネット加藤が、あまりにひどい津波被害の光景を目にして足がすくんで、呆然と立ち尽くし大粒の涙を流した。被害を励ましに行ったはずが自分がショックを受け、地元の人に大丈夫と介抱されてした。また若いボランティアが、汗びっしょりになって、土砂を取り除いたり、瓦礫の撤去を黙々としている姿を写真に撮って、多くのボランティアと握手した。

 この被害地訪問によって、ジャネット加藤が、今まで以上に、東日本大震災の支援活動を積極的に行う様になった。10月なり、箱根の素敵な芦ノ湖の湖畔のホテルに泊まり、豪華な洋食と、天然温泉に入り、芦ノ湖の遊覧船に乗って、霊峰富士をながめて、ロープウェイ、ケーブルカーも乗って箱根湯本から小田急ロマンスカーという豪華列車に乗り横浜に帰ってきた。仕事の方では、東日本大震災の募金の勢いは、未だに衰えを見せなかった。2011年11月11日、品の良さそうな老夫婦が来て、私たちは、後10年も、しないうちに死ぬかも知れない。

 今持ってる金を使い切ることが出来そうにないので1億円を寄付すると言い寄付の口座を聞いてきたので教えるとわかりました、直ぐ送金するように銀行へ行ってくると良い、その後、戻ってきて、募金口座に入っていることを確認してと言われ、確認すると、間違いなく入金されていた。入金の明細のコピーを下さいと言ったので渡し、お名前をいただけますかと、たずねる、名乗る程のものではないと言った。

 名前を知られ、めんどくさいことになるのは嫌だと言い氏名を書かずに入金したと言う証明だけもらえば良いと言って去って行った。アメリカでは考えられない光景にジャネット加藤は、驚いたり、感銘を受けたりして、アメリカ人との違いをまざまざと見せつけられた気がした。そして、011年12月になり、ハロルドとジャネット加藤が中心となって、安田商事・橫浜支店で盛大なクリスマスパーティーを開いた。やがて、2012年を迎えた。
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