第89話

文字数 99文字

 不図(ふと)微かに父の存在を近くで感じたが、これも母と僕が生きる希望を取り戻したからだと、静生(しずお)はわかっていて雄吉(ゆうきち)は知る由もない。

 僕は母の復活した愛を未完の身体と終わりない思念で(おぼろ)げながら受け止めていた。
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