第25話

文字数 202文字


 しかし検査の結果、二人の生殖機能に何の問題もなかった。

 二人で胸を撫で下ろした。

 実際のところ、二人に子が授からなかったのは、まだその時期が来ていなかっただけなのだ。

 愛されるべき子供になり得なかったのだ。

 二人の暮らしに定めがそう判別したのだ。

 二人の覚悟が熟した時、しかるべき性交があり、僕がここに召喚された。

 それも僕の定めが決めた。

 母、父、そして僕、互いの前世との因果はどこかにあったはずだ。
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