第9話

文字数 214文字

 ひとりでいられるこの『とき』は

(ああだしてしまった。これが出れば僕は数えなくてはならなくなる。あといくつと、そんなつまらないことをもう意識しなくてはならなくなる。でも、それは早晩くるのだから仕方がないことか)

 この輪廻の開闢(かいびゃく)の絶対静と輪廻の終焉(しゅうえん)の絶対静しかない。

 それ以外はずっと(うるさ)いし忙しい。

 せっかくひとりで煩くなく、のんびりと居られるのだから、

 僕は楽しまなくてはならない。

(そう云いだしてちょっと億劫になったが・・・)
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