第5話

文字数 158文字

 ここはぬめぬめした暗い宇海(うみ)の中だ。

 そして僕はどこかから何物かによって呼び興された。

 順序なんてわからない。

 たぶん僕が選んだわけじゃない。

 でもこの感覚は初めてじゃない。

 何度目かはわからない。

 でも嫌な気はしていない。

 そんな宇海(うみ)の中に僕は形として在る。

 そうなんだ、僕は冥界と娑婆の間に生(行)き就いたのだ。
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